妻と二人で塗装業を8年間続けております。
塗装はコンプレッサーを使用して、重機の塗装剥げを修正することが主です。
粉塵マスクをしてやっているので、体に害はないように気を付けてやっています。
しかし、精密機器には害があったようです。
未経験から起業してから6年ほど経った頃の話になります。
当時の私は、6年間毎年壊れるPC・スマホに困っていました。
3年間連続で壊れた時に、「これは、たまたまじゃないな」と思い、知り合いのPCに詳しい人に聞いてみました。
原因は、吹き付けによる粉じんが原因の一つだったのです。
全く機械の知識がないので、まさか塗料の粉じんが原因だったなんて想像もつきませんでした。
そこから粉じん防止剤を購入してみましたが、次の年には壊れました。
スマホ・PCもないとお客さんからくる連絡にすぐに対応できないことがありました。
田舎で細々とやっているのでお客さんは少なく、電話が取れない・メールが確認できないとなると、機会損失につながります。
もし、新規のお客さんからの依頼がスマホやPCが壊れているせいで受けられなかったら、かなり痛いです。
仕事の依頼を受けることだけでなく、日々の仕事にも大きな影響が出てきます。
設計図や塗装完成参考画像なども、スマホやPCで確認しているため、壊れて何も見れない状態でしたので、全く仕事が進みませんでした。
どうにか、壊れる時期だけでもわかれば、先に予備のPC・スマホを買っておくことで対策することができるのに......。
機器の知識がないため、とりあえずいい値段のPC・スマホを買うようにしてたおかげで、適切なタイミングで機器の購入をしないと経営にかなり影響がありました。
ある時妻からのアドバイスで、インターネットで「PC 故障 予測」で調べてみることにしました。
AI が機器の故障の予測ができるらしいのです。
これは、画期的だ!と思いました。AIが明日壊れますよ!と言ってくれるのだろうか…
ワクワクしながら気になって、値段を調べて見ましたが、結構します。
しかし、機器が故障してお客さんからの連絡が取れない方が、損失は大きいと思ったので、早速問合せすることにしました。
打ち合わせをしている中で、わかったことがあります。
それは、「AIが全部やってくれるわけではないこと」、「絶対にこの日に壊れるとは言い切れないこと」でした。
◆AIが全部やってくれるわけではないことについて
こちら側でデータを準備する必要がありました。
1日のPC・スマホを使用する頻度・時間、塗料の散布量、気候情報、換気の有無、などかなり詳細な情報まで必要でした。
◆絶対にこの日に壊れるとは言い切れないことについて
あくまでも予測、そして人間の予測の補助のような使い方が適切なようです。
ただ、この辺が壊れやすいよという予測データは出せるので、計画は立てやすいです。
実際に故障予測はAIを作っているティファナという会社のAIを使用しました。
実際に予測をするまでで、1番大変だったのが、データの準備です。
全くPCの使い方に慣れていない私は妻や、PCに詳しい人に頼りながら、どうにかPCやスマホに眠っている情報を抜き出し、ティファナに送りました。
ティファナにはデータを送るだけで良かったのですが、他の製品はどうやら自分でAIが求めている形に整えなければならなかったようです。
絶対に他の製品だとここであきらめていましたね。
予測結果がティファナから届きましたので見てみました。
やはり、1年に1回ぐらいは壊れるようで、夏に壊れやすい傾向にあるようです。
予測結果をもって、PCの詳しい人に相談してみた結果、壊れる理由は様々ありますが、塗料のほかにも熱が影響しているようでした。
思い返してみると、納得できます。
作業場所に関しては倉庫でやっているのですが、換気能力がそこまでなく、夏場になるとかなり熱がこもります。
さらに、コンプレッサー、塗料攪拌機が結構熱を持つので、PCやスマホはその熱に耐えきれなくなっているようです。
次は、熱の対策を打ってみました。
・空調付き作業服+保冷剤を巻いた状態でスマホを持っておく
・強力な空調機の搭載
・休憩時間は、PCも一緒に涼しい場所へもっていき熱を落ち着かせる
結果としては、PC・スマホが壊れる頻度は劇的に落ちました。
また、機器の熱を測るやり方も教えてもらい、そのデータをAIに予測してもらうことで、かなり予測精度は上がりました。
壊れるタイミングも正確なため、計画的に経営に影響のないタイミングで機器を購入することができました。
おかげで、お客さんからの連絡を取りこぼすことがなくなり、仕事も止まらずに進めることができました。
AIによる故障予測を導入してから2年経ちますが、精度は毎年上がっています。
別のデータをつかえば、どの時期に塗装の依頼が増えるかも予想できるらしいので、その結果から、アルバイトを雇ったりしてみようとも考えています。
できることが、どんどん増えそうなので、これからも楽しみです。
澁谷さくら(AIさくらさん)
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