




本記事では、「AIに話しかけるだけでシステムが書き換わる」といった魔法のような空論ではなく、実務で確実に使える「Excel/CSVデータとChatGPTの連携手法」について、具体的なプロンプト(指示文)を交えて解説します。
落とし物管理において、Excelやスプレッドシートは手軽ですが、以下のような限界があります。
これらの「人間が頭と手を使う作業」を、ChatGPTに丸投げすることができます。
ChatGPTの有料プラン(Plus等)で利用できる強力な機能「Advanced Data Analysis」を使えば、ExcelやCSVファイルを直接読み込ませて、自然言語(日本語)で分析・検索を指示できます。(※無料版でも一部のファイル読み込みやデータ分析機能が利用可能になっています)
まずは、日々の業務で使っている「落とし物管理台帳(ExcelまたはCSV)」を用意します。個人情報(お客様の名前や電話番号)が含まれる列は必ず削除またはマスキングした上で、ChatGPTのチャット画面左下にある「クリップ(添付)アイコン」からファイルをアップロードします。
ファイルが読み込まれたら、以下のようにプロンプト(指示文)を入力します。
【プロンプト例:落とし物の検索】
アップロードした落とし物台帳から、以下の条件に「近い」ものをすべてリストアップしてください。完全に一致しなくても、文脈から似ているものを拾い上げてください。・探しているもの:青っぽい長財布・落とした可能性のある日:5月10日〜12日頃
【ChatGPTの回答イメージ】
該当しそうなデータが3件見つかりました。
このように、AIは「青っぽい長財布」=「紺色のウォレット」や「ブルーの長財布」と意味を解釈し、柔軟にピックアップしてくれます。これにより、スタッフごとの入力表記のブレをカバーできます。
月末の報告書作成も、数秒で終わります。
【プロンプト例:月次レポートの作成】
このデータをもとに、以下の分析を行ってください。
【ChatGPTの回答イメージ】
分析が完了しました。(表が出力される)【所見】最も多いのは「傘(120件)」で全体の40%を占めており、特に雨天だった5月15日前後に集中しています。場所別では「1階フードコート」が最も多く、食後の忘れ物が多発している傾向が見られます。巡回スタッフへの注意喚起に活用できると考えられます。
AIは非常に便利ですが、導入前に以下の点に必ず注意してください。
商業施設のデータ整理、特に落とし物管理は、お客様の信頼に関わる重要な業務です。しかし、その「検索」や「集計」といった作業に人間の時間を奪われては本末転倒です。
ChatGPTを活用し、表記ゆれに強い検索や一瞬でのレポート作成を実現することで、スタッフは「お客様と対話し、不安を和らげる」という本来の接客業務に集中できるようになります。まずはダミーデータを使って、その圧倒的な効率化を体験してみてください。
Q1. 無料版のChatGPTでもエクセルの読み込みはできますか?
A. はい、現在の最新モデル(GPT-4o等)であれば、無料版でもファイルのアップロードと基本的なデータ解析が可能です。ただし、利用回数に制限があるため、業務で本格的に利用する場合は有料プラン(ChatGPT PlusやTeam)の契約を推奨します。
Q2. AIが嘘をつく(ハルシネーション)ことはありませんか?
A. 「Data Analysis(データ分析)」機能を使ってアップロードしたファイルを解析させる場合、AIは内部的にPython(プログラム)を実行して正確な計算と抽出を行うため、ただ会話をする場合に比べて嘘をつく確率(ハルシネーション)は極めて低くなります。ただし、最終的な数字の確認は人間が行うべきです。
Q3. 社内システムと完全に連動させて自動化したいのですが。
A. ChatGPT単体では不可能です。社内の落とし物管理システムやデータベースと連携させるには、OpenAIのAPIを利用し、自社専用のシステムを開発するか、「落とし物管理さくらさん」のようなAI搭載の専用SaaS(クラウドサービス)の導入を検討する必要があります。
AIさくらさん(澁谷さくら)
ChatGPTや生成AIなど最新AI技術で、DX推進チームを柔軟にサポート。5分野のAI関連特許、品質保証・クラウドセキュリティISOなどで高品質を約束します。御社の業務内容に合わせて短期間で独自カスタマイズ・個別チューニングしたサービスを納品。登録・チューニングは完全自動対応で、運用時のメンテナンスにも手間が一切かかりません。