



カラオケ店の落とし物は「遺失物法」に基づき、貴重品は7日以内に警察へ届け出る義務があります。一般物は2週間以内の保管・掲示を経て、3ヶ月間保管が必要です。
店舗で見つかる落とし物は、法律上「施設占有者の拾得物」として扱われます。経営者がまず理解すべきは、すべての落とし物を店内で保管してよいわけではないという点です。遺失物法に基づき、以下の基準で「警察へ届けるもの」と「店で保管するもの」を明確に線引きする必要があります。
| 分類 | 具体例 | 法的対応・期限 | 店舗でのアクション |
| 貴重品 | 財布、現金、クレジットカード、スマートフォン、貴金属など | 7日以内に警察署へ提出する義務あり | 速やかに日時・場所を記録し、金庫等で厳重保管の上、期限内に警察へ。 |
| 個人情報 | 免許証、保険証、手帳、会員カードなど | 7日以内に警察署へ提出する義務あり | 貴重品と同様。悪用リスクがあるため、スタッフ間の受け渡しも記録を残す。 |
| 一般物 | 衣類、タオル、傘、筆記用具、化粧品など | 警察への届出は任意(特例施設占有者として保管可能) | 店内での保管が可能。ただし2週間以内に公告(掲示)を行い、持ち主が現れない場合も3ヶ月間は保管が必要。 |
| 廃棄物 | 明らかなゴミ、衛生的に問題があるもの(飲みかけのペットボトル等) | 即時処分が可能(常識的な判断が必要) | トラブル回避のため、判断に迷うものは「一般物」として一時保管が無難。 |
現場で混乱が起きやすいのは、「いつ、どこで、誰が拾ったか」の情報が消失することです。「落とし物専用カウンター」のような場所を取る設備は不要です。代わりに、フロント(レジ)に集約する以下のフローを徹底してください。
ルーム清掃時: 「○号室のソファ下」など発見場所を特定し、そのままインカム等でフロントへ報告。「○号室のお客様のもの」と紐づけられる可能性が高いため、お客様が退店直後であれば駐車場などで追いつける場合があります。
廊下・トイレ: 発見時刻と場所をメモし、現物をフロントへ持参する。
すべての落とし物はフロント内側の指定ボックス(または金庫)へ集約します。
受け取ったスタッフは、後述する「管理台帳」へ即座に記入します。記憶に頼る管理は紛失事故の元です。
ChatGPTのようなAIを導入する必要はありません。落とし物管理に必要なのは「検索性」と「ステータス管理」です。PCがある場合はExcelやGoogleスプレッドシート、なければ大学ノートでも構いませんが、必ず以下の項目を網羅したフォーマットを作成してください。
管理ID: (例:20240109-01 ← 日付+連番)
拾得日時: 月日、時間
拾得場所: ルーム番号、トイレ、ロビー等
拾得者: スタッフ名
物品の特徴: (例:黒の折りたたみ傘、メーカー名、特徴的な傷など詳細に)
処置ステータス: 【保管中・警察提出済・返還済・廃棄済】
警察届出日/受理番号: (貴重品の場合必須)
返還時の記録: お客様の署名、対応スタッフ名
運用アドバイス:
特徴欄には「黒いスマホ」だけでなく「iPhone14、ケースは赤、画面にヒビ」のように具体的に書くことで、電話問い合わせ時の照合時間が大幅に(ほぼゼロに)短縮されます。
A: まず台帳を確認します。該当するものがあっても、電話口では「特徴(色、中身、名前など)」をお客様から聞き出し、一致した場合のみ「お預かりしています」と伝えてください。所有者確認なしに「あります」と答えるのはなりすましの危険があります。
A: 法律上、保管期間を経過して持ち主が現れなかった物品は、拾得者(店舗)に所有権が移ります。その後は店舗の責任において廃棄処分しても法的な問題はありません。処分日を台帳に記録してから廃棄してください。
カラオケ店舗における落とし物対応は、お客様へのサービスであると同時に、法的な義務履行でもあります。曖昧な運用は法的リスクを招くだけでなく、スタッフの業務負担を増大させます。
まずは本記事で紹介した「分類基準」と「管理台帳」を導入し、全スタッフに周知することから始めてください。
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