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チャットボットとは、「対話(Chat)」と「ロボット(Bot)」を組み合わせた自動会話プログラムのこと。大きく分けて以下の2種類が存在します。
「決まったレールの上を走る、正確無比な案内役」
開発者が事前に設定した「シナリオ(脚本)」や「ルール」に従って回答するタイプです。ユーザーは提示された選択肢をタップして進む形式が一般的です。
「文脈を読み、空気を読む、進化するコンシェルジュ」
AIが学習データをもとに、ユーザーの言葉の意味を解析して回答を生成するタイプです。近年はChatGPTなどのLLM(大規模言語モデル)を搭載し、マニュアルを読ませるだけで学習が完了するタイプが主流です。
コストや機能面での違いを整理しました。
比較項目 ルールベース型 機械学習型(生成AI含む)
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得意なこと 定型的なQ&A、誘導 複雑な相談、曖昧な検索
ユーザー操作 選択肢をタップ 自由にテキスト入力
初期構築 シナリオ作成に時間がかかる ドキュメントを読ませるだけで速い
回答の正確性 極めて高い(100%制御可能) 高い(チューニングで精度向上)
メンテナンス 手動でフロー修正が必要(高負荷) ログ分析と追加学習のみ(低負荷)
コスト 安価 中〜高
おすすめの用途 申請手続き、在庫確認 カスタマーサポート、社内ヘルプデスク
なぜ今、多くの企業が「ルールベース」から「機械学習型」へ移行しているのでしょうか。その理由は「ユーザーの利便性(UX)」にあります。
九州観光機構の事例を見てみましょう。同機構では公式キャラクター「きゅーちゃん」とAIを連携させ、観光アプリ内で案内を行っています。
この事例の最大のポイントは、単なるQ&Aマシンではなく、「キャラクターによる接客(デジタルおもてなし)」を実現した点にあります。
ルールベース型のように「選択肢を何度もタップさせる」仕様では、ユーザーは「探させられている」と感じ、離脱につながります。
一方、機械学習型で「明日の天気に合った観光地は?」と自然言語で聞ける体験を提供することで、ユーザーは「相談に乗ってもらっている」と感じます。これが2万人という利用実績に繋がった要因です。
最後に、どちらを選ぶべきかの判断基準を提示します。
九州観光機構が「地域の魅力を伝える」ためにAIを選んだように、ユーザーに寄り添った提案やナビゲーションを行いたい場合は、学習能力と文脈理解力のあるAIチャットボットが最適解です。
コストだけでなく、「ユーザーにどのような体験を提供したいか」を軸に選定を進めてください。
AIさくらさん(澁谷さくら)
ChatGPTや生成AIなど最新AI技術で、DX推進チームを柔軟にサポート。5分野のAI関連特許、品質保証・クラウドセキュリティISOなどで高品質を約束します。御社の業務内容に合わせて短期間で独自カスタマイズ・個別チューニングしたサービスを納品。登録・チューニングは完全自動対応で、運用時のメンテナンスにも手間が一切かかりません。