



多くの自治体や観光団体が直面しているのが、「情報は網羅したが、ユーザーが選びきれない」という課題です。
九州観光機構においても、九州全域の膨大な観光スポットやイベント情報を保有していますが、それらを単にリスト化して見せるだけでは、利用者にとっての利便性にはつながりません。特に「旅マエ(旅行計画中)」のユーザーは、「どこに行けばいいか分からない」「自分の好みに合ったプランが知りたい」という潜在的な悩みを抱えています。
同機構のアプリ利用者は約2万人。この規模のユーザーに対し、職員が電話やメールで個別に観光案内を行うことは物理的に不可能です。かといって、検索機能だけのアプリでは、ユーザーは能動的にキーワードを入力せねばならず、デジタルの恩恵を十分に感じられません。
「人手不足でも、一人ひとりに寄り添った案内がしたい」。このジレンマを解消するために必要だったのが、検索の手間を省き、向こうから提案してくれる「接客の自動化」でした
この課題に対し、九州観光機構は「AIさくらさん」を導入し、公式キャラクター「きゅーちゃん」と連携させる施策を行いました。これにより、無機質なデータベース検索を、温かみのある「対話体験」へと変革させています。
特筆すべきは、単なるAIチャットボットではなく、既存の愛されキャラクターである「きゅーちゃん」をインターフェースに採用した点です。 ユーザーはチャット画面で「きゅーちゃん」に話しかける感覚で、今の気分や行きたい場所を相談できます。 AIさくらさんの特許技術により、メンテナンスの手間を抑えながら、キャラクターがまるで生きているかのように観光スポットやイベント情報をナビゲートしてくれるのです。
導入の結果、スマートフォンアプリおよびPC(Webサイト)の両方で、24時間365日、途切れることのない観光案内が可能になりました。
AI導入の最大の成果は、効率化だけではありません。キャラクターを通じたコミュニケーションにより、「デジタルおもてなし」という新たな体験価値が生まれました。 利用者は手元のスマートフォンから、いつでも手軽に旅の計画を立てることができます。「きゅーちゃん」との会話を通じて地域の魅力を再発見し、結果として観光地への送客効果や、アプリの継続利用率(リテンション)の向上が期待されています。
九州観光機構の挑戦はこれで終わりません。今後は以下の機能拡張が計画されています。
・多言語対応: インバウンド観光客(訪日外国人)への対応強化。
・交通ルート提案機能: 観光地案内だけでなく、そこへの移動手段(MaaS)を含めたトータルサポート。
単なる「案内係」から、移動や決済までを含めた「旅のパートナー」へと、AIの役割は拡大していく見込みです
A: はい、可能です。 九州観光機構の事例のように、「きゅーちゃん」等の既存キャラクターのデザインや世界観を維持したままAI化できます。これにより、ブランドイメージを損なうことなく自動化を実現できます。
A: マルチデバイス対応です。 PCのWebサイト、スマートフォンアプリ、駅や空港のデジタルサイネージなど、あらゆる接点でシームレスな観光案内を提供可能です。
AIさくらさん(澁谷さくら)
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AIチャットボットさくらさん
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