



多くの担当者が「セッション数(起動回数)」や「総会話数」をKPIにしがちです。 しかし、これらはあくまで「利用状況」であり、「ビジネス成果」ではありません。
極端な話、1万回起動されても、1万回ともユーザーが怒って離脱していれば、それはマイナスの成果です。 経営層に響くレポートを作るためには、「チャットボットが働いたことで、会社にいくらのお金が残ったか」に変換する必要があります。
以下の計算式を使って、具体的な金額を算出しましょう。
最も分かりやすい指標です。「ボットが対応したおかげで、電話が鳴らなかった件数」を金額換算します。
・【計算式】 削減金額 = (チャットボットでの解決件数 × 電話対応単価)
※電話対応単価の目安:一般的に1件あたり500円〜1,500円(人件費+通信費+設備費)。
例:月間1,000件をボットで解決できたなら、1,000件 × 1,000円 = 100万円/月 のコスト削減効果となります。
営業時間外(夜間・休日)の対応による売上貢献です。
【計算式】 売上貢献額 = (営業時間外の対応件数 × コンバージョン率 × 客単価)
今まで取りこぼしていた夜間の問い合わせをボットが拾い、そこから何件が予約や購入(CV)に至ったかを計測します。これは明確な「プラスの売上」です。
ボット利用後のアンケートで「解決しましたか?(はい/いいえ)」や「5段階評価」を取得します。
数値化しにくいですが、「解決率が10%上がると、解約率が○%下がる」といった相関データを蓄積することで、LTV(顧客生涯価値)への貢献を証明できます。
こちらは対上司というより、運用担当者が日々チェックすべき指標です。
・正答率: AIが「自信を持って回答を出せた」割合(学習データの網羅性)。
・解決率: ユーザーが「その回答で問題を解決できた」割合(回答の質)。
重要なのは「解決率」です。AIが自信満々に答えても、内容がズレていれば解決にはなりません。 必ず会話の最後に「お役に立ちましたか?」ボタンを設置し、ユーザー評価を計測してください。
ボットで解決できず、有人チャットや電話窓口へ転送された割合です。 この数値が高い場合、「シナリオ設計が悪い」か「ボットに任せるべきでない複雑な質問が多い」かのどちらかです。 ここを分析することで、有人対応と無人対応の最適な境界線(住み分け)が見えてきます。
業界や用途によりますが、一般的に目指すべき数値の目安は以下の通りです。
・解決率(アンケートベース): 70%以上(※これを超えると優秀)
・正答率(AIマッチング率): 90%以上
・エスカレーション率: 20%以下(定型業務の場合)
導入初期は低くても構いませんが、チューニングを重ねて半年以内にこのラインを目指すロードマップを描きましょう。
効果測定は、上司に怒られないための「守り」の資料ではありません。 「ここは自動化できたから、空いたリソースを新規事業に回そう」という、次の投資を引き出すための「攻め」の武器です。
AIさくらさんの管理画面では、これらの数値がグラフで可視化され、「解決できなかった質問(=新たな顧客ニーズ)」も一覧で確認できます。 数字を味方につけて、社内DXを次のステージへ進めましょう。
「自動計算シートを使いたい」 今回ご紹介した計算式が入った「ROIシミュレーションシート(Excel)」を無料で配布しています。現状の数値を入力するだけで、月間のコスト削減額が自動算出されます。ぜひダウンロードしてご活用ください。
AIさくらさん(澁谷さくら)
ChatGPTや生成AIなど最新AI技術で、DX推進チームを柔軟にサポート。5分野のAI関連特許、品質保証・クラウドセキュリティISOなどで高品質を約束します。御社の業務内容に合わせて短期間で独自カスタマイズ・個別チューニングしたサービスを納品。登録・チューニングは完全自動対応で、運用時のメンテナンスにも手間が一切かかりません。