保健所でAIチャットボットが活躍する理由と事例とは

AIチャットボットとは？

AIチャットボットとは、人工知能を使って自動的に会話を行うシステムのことです。
AIチャットボットは、テキストや音声で入力された質問や要望に対して、あらかじめ用意された回答や情報を返すことができます。PCやスマートフォンなどのデバイスから簡単にアクセスできるため、多くの人にAIチャットボットは利用されています。

AIチャットボットの事例

AIチャットボットは、新型コロナウイルスでも対応対応できるようにするために導入されることが多かったですが、最近では、職員の業務負担軽減に向けた利用も増えています。コロナ禍での活用事例も踏まえて紹介します。

感染症に関する基本的な情報や相談窓口、健康観察方法などを案内

ある保健所では、2021年4月からホームページ上にAIチャットボットを設置しました。
住民からの質問に対してテキストで回答してくれます。例えば、「新型コロナの症状についての質問」や「感染後の行動についての質問」など、いざ自分や身近な人が感染したときにどうすればよいかの情報を提供しています。
また、AIチャットボットは電話問い合わせと違い、24時間どこでも情報提供ができるので、住民の不安を軽減するなどにも役立ちました。

健康状態をAIチャットボットで確認し、保健所にデータを送る

とある自治体では、AIチャットボットを利用して感染者や濃厚接触者の健康状態を毎日確認し、必要に応じて保健所に連絡する仕組みを作りました。
これにより、重症化の恐れがある場合は速やかに医療機関との連携を取るなど、対応のスピードを早めることで、重症化などのリスクを減らすことができます。

職員の負担を軽減する

電話での問い合わせにはどうしても時間が掛かってしまいます。例えば、2021年のコロナによって保健所の業務が膨大になりました。コロナの感染者数の把握や問い合わせ対応で1日が終わってしまうということもあり、他の業務への影響が多大になりました。
そこで、職員を手助けするために導入されたのがAIチャットボットです。住民は職員に聞かずに解決する疑問点はAIチャットボットですぐに知ることができ、AIチャットボットでも対応が難しい複雑なものを保健所につなげることで、大きく業務負担を削減することができました。
最近では、コロナだけではなく、インフルエンザの感染拡大や食中毒などさまざまな場面で保健所に問い合わせをする場合があります。「インフルエンザの報告タイミングについて教えて」など、基本的な内容をAIチャットボットに対応させることで、職員の電話対応に対する負担は大きく減らすことができます。

まとめ

AIチャットボットは、保健所で有効に活用されていることがわかりました。
AIチャットボットは、住民の質問に24時間対応し、正確な情報を提供することができます。また、感染者や濃厚接触者の健康状態を自動的に把握し、保健所に報告することができます。さらに、AIチャットボットは、保健所の電話対応を効率化し、職員の負担を軽減することができます。
AIチャットボットはまだまだ発展途上です。これから先、業務の負荷軽減やユーザーの利便性向上に向けてAIチャットボットはより使いやすくなるでしょう。