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社内規定やマニュアルを即座に回答!Azure OpenAIで構築する「社内版ChatGPT」の正解アーキテクチャ

「ChatGPTは便利だが、社内情報を入力すると学習されてしまう恐れがあり導入できない」 「社内規定やマニュアルの内容を回答させたいが、嘘(ハルシネーション)をつかれては困る」 企業のIT担当者が抱えるこれらの課題を解決する唯一の手段が、Microsoft Azure OpenAI Serviceを活用した環境構築です。

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目次
社内規定やマニュアルを即座に回答!Azure OpenAIで構築する「社内版ChatGPT」の正解アーキテクチャ

本記事では、単なるAPIの契約手順ではなく、社内データを安全に連携させ、高精度なFAQシステムを構築するための「RAGアーキテクチャ(検索拡張生成)」について、具体的な構成図とともに解説します。

1. 多くの担当者が陥る「ファインチューニング」の罠

社内独自のことをAIに答えさせようとした時、多くの人が最初に思い浮かべるのが「AIに追加学習(ファインチューニング)をさせれば良い」という手法です。しかし、社内問い合わせ対応においてこの方法は推奨されません

比較項目    ファインチューニング (学習)    RAG (検索拡張生成)

仕組み     AIの脳そのものを書き換える    AIに「カンニングペーパー
                         (社内文書)」を持たせる

回答の正確性  記憶が曖昧で嘘をつきやすい    検索結果に基づくため正確

データ更新   再学習に数百万〜数千万円かかる  ファイルを差し替えるだけで完了

出典の明記   できない             「このPDFの3ページ目」と提示可能

社内規定や製品マニュアルは頻繁に更新されます。その都度AIを再学習させるのはコスト的に不可能です。

したがって、現在のベストプラクティスは、「外部のデータベースから検索した情報をAIに渡し、要約して答えさせる」=RAG(Retrieval-Augmented Generation)一択となります。

2. Azureで実現する「セキュアなRAG」標準構成

では、具体的にどのようなシステム構成が必要なのでしょうか。Azureのマネージドサービスを組み合わせた標準的なアーキテクチャ(構成)を紹介します。

【RAG構成の3大要素】

  1. Azure Blob Storage(書類棚)
    • 社内規定PDF、Excelマニュアル、Wordドキュメントなどを保存する場所です。
  2. Azure AI Search(検索エンジン)
    • ここが最重要です。 ユーザーの質問に対し、関連するドキュメントを「ベクトル検索(意味検索)」で見つけ出し、AIに渡す役割を担います。旧Cognitive Searchから進化し、AIとの連携機能が強化されています。
  3. Azure OpenAI Service(生成AI)
    • 検索エンジンが見つけてきた情報を基に、人間らしい自然な回答文を生成します。

【処理フロー】

  1. 社員: 「交通費の精算期限はいつ?」とチャットに入力。
  2. 検索: Azure AI Searchが社内規定PDFの中から「経費精算規定」の関連ページを探し出す。
  3. 生成: 見つかったテキストと社員の質問をセットにしてGPT-4に送る。
  4. 回答: GPT-4が「経費精算規定 第5条によると、翌月3営業日までです」と回答を作成し、社員に返す。

3. なぜ「本家OpenAI」ではなく「Azure」なのか?

企業がAzureを選ぶ理由は、「セキュリティ」と「ガバナンス」に尽きます。

① データがAIの学習に使われない(Opt-out)

本家ChatGPT(無料版など)に入力したデータは学習に利用されるリスクがありますが、Azure OpenAI Serviceでは、入力データおよび出力データは、OpenAI社のモデル学習には一切使用されません。これはMicrosoftの利用規約で明確に保証されています。

② 閉域網(Private Link)での運用

金融機関や官公庁での採用が多い理由がこれです。インターネットを経由せず、Azure内の閉域ネットワークだけで通信を完結させることができるため、極めて機密性の高い情報を扱うことが可能です。

③ 権限管理(RBAC)の連携

「役員報酬の規定は、一般社員には回答させない」といった制御も、Azure Active Directory(Entra ID)と連携させることで、ファイル単位での閲覧制限をRAGシステムに反映させることが可能です。

4. 導入を成功させる3つのステップ

いきなり大規模な開発を行う必要はありません。Azureには検証を加速させる機能が備わっています。

  • Step 1: データ整備(前処理)
    • AIは「画像だけのPDF」や「複雑なレイアウトのExcel」が苦手です。まずは社内ドキュメントをテキスト化しやすい形式に整理します。
  • Step 2: 「Add your data」機能でPoC(概念実証)
    • Azure OpenAI Studioには、コードを書かずにRAGを試せる「Add your data」機能があります。データをアップロードするだけで、その日から「社内版ChatGPT」のプロトタイプが動きます。まずはここで精度を確認しましょう。
  • Step 3: Webアプリ化と展開
    • 検証が終わったら、Azure App Service等を利用して社内ポータルやTeamsボットとして展開します。

まとめ:セキュアなAI活用は「アーキテクチャ設計」から

Azure OpenAI Serviceを活用した社内問い合わせ対応の効率化は、単にAIモデルを契約するだけでは実現できません。

「Azure AI Search」を中心としたRAG構成を正しく設計し、セキュリティを担保しながら社内データを繋ぎ込むことが成功の鍵です。

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