



これまで、社内チャットボットを作るには、AIモデル自体に追加学習させる「ファインチューニング」が主流でした。しかし、これには数百万円単位のコストと、専門的なデータ整備が必要でした。
現在、主流となっているのが「RAG(Retrieval-Augmented Generation / 検索拡張生成)」です。
ファインチューニング: AIの脳みそ自体を改造する。(コスト大、更新が大変)
RAG: AIに「社内マニュアル(辞書)」を持たせて、都度カンニングさせる。(コスト小、更新はファイルを入れ替えるだけ)
社内規定やマニュアルは頻繁に変わるため、更新が容易なRAG型こそが、社内チャットボットの正解です。
「学習させずに、本当に正確な回答ができるのか?」
その疑問に対し、技術的な信頼性の根拠となるのが阪急電鉄様の実証実験です。
同社の駅案内AIは、AI自体にダイヤ情報を記憶させているのではありません。「運送約款」や「ダイヤデータベース」を外部知識として参照(RAG)させています。
「鉄道特有の内容をご案内する必要がありましたが、貴社のノウハウを活かしてスムーズに対応していただけたと感じています」
この手法により、大規模な開発や学習期間を経ることなく、「マニュアルを読み込ませるだけ」で、インフラレベルの正確な回答を実現しました。これは、情シスが抱える「社内FAQの即時AI化」に応用できる技術です。
RAG技術を用いてChatGPTを社内チャットボット化することで、以下のメリットが生まれます。
プログラムを書く必要はありません。既存のPDFやWordマニュアルを管理画面にアップロードするだけで、AIがそれを知識として蓄えます。
ChatGPT単体では「もっともらしい嘘」をつきますが、RAG型なら「社内規定に基づいて回答します」と、根拠を限定することができます。
「Azure OpenAI Service」などを利用したRAG環境であれば、入力データがChatGPTの学習に使われることはありません。情報漏洩リスクを遮断しつつ、最新AIの能力を活用できます。
では、具体的にどう進めればよいのか。RAG型チャットボットの導入ロードマップです。
データ整備(構造化): 社内マニュアルの見出しを整理し、AIが読みやすいPDFを作成する。(Q&Aを作る必要はありません)
ツール選定: 「RAG対応」かつ「ChatGPT連携」が可能なSaaS型チャットボットを選ぶ。
プロンプト調整: 「あなたは社内ヘルプデスクです。以下のマニュアルのみを参照して回答してください」という指示(システムプロンプト)を設定する。
テスト運用: 情シス内で試験運用し、回答できない質問があれば、マニュアル自体を修正する。
ChatGPTの登場により、社内チャットボットは「開発プロジェクト」から「データ連携プロジェクト」へと変わりました。
阪急電鉄様の事例が示すように、RAG技術を使えば、学習コストをかけずに高精度なAIを導入可能です。
まずは、手元の「就業規則PDF」を読み込ませて、どれだけの精度が出るか試してみませんか?
▼【情シス向け】RAG型チャットボット構築ガイド
チャットボット運用に一切手間をかけず成果を出したい企業専用
AIさくらさん(澁谷さくら)
ChatGPTや生成AIなど最新AI技術で、DX推進チームを柔軟にサポート。5分野のAI関連特許、品質保証・クラウドセキュリティISOなどで高品質を約束します。御社の業務内容に合わせて短期間で独自カスタマイズ・個別チューニングしたサービスを納品。登録・チューニングは完全自動対応で、運用時のメンテナンスにも手間が一切かかりません。