



「こんなに賢いAIなら、みんな使ってくれるはず」。その期待は、導入初日に裏切られます。
社員がチャットボットを使わない最大の理由は、「回答精度」以前に「たどり着けない・面倒くさい」というUI/UXの問題にあります。
私たちが支援した企業のデータによると、社員がヘルプデスクに求めるのは「親切な会話」ではなく、「3秒でURLが出る即時性」でした。
失敗例: ポータルサイトにログインしないと使えないボット。
社員の本音: 「わざわざログインするのが面倒。電話したほうが早い。」
失敗例: 「何かお困りですか?」と聞いてくるだけのボット。
社員の本音: 「何を聞いていいか分からない。メニューボタンを出してほしい。」
つまり、検証すべきは「AIの頭の良さ」だけでなく、「マニュアル嫌いの社員が、これなら使ってくれるか(導線設計)」という点に尽きます。
【コラム:観光アプリの事例に学ぶ「面倒くささ」の解消】
九州観光機構のアプリ成功の鍵は、ユーザーに検索させない「情報の集約」でした。観光客が「ガイドブックを見るのが面倒」と感じるのと同様に、社員も「SharePointから手順書を探すのが面倒」なのです。
観光客には「きゅーちゃん」という親しみやすい案内役がいたように、社員には「Teams/Slackに常駐する親切なボット」を用意することが、利用率向上の鉄則です。
漫然とトライアル期間を過ごさないために、以下の評価シートを用いて数値で検証を行います。特に「IT用語のプリセット」は、導入後のメンテナンス地獄を避けるために必須のチェック項目です。
トライアルを成功させるには、事前の「仕分け」が9割です。何でもかんでもAIに突っ込むと必ず失敗します。
そこで当社が推奨しているのが、「問い合わせ分類シート」を使った棚卸しです。
このシートを使うと、貴社の問い合わせを以下の3つのゾーンに自動分類できます。
【Zone A:即AI化】 パスワードリセット、VPN設定、Wi-Fi接続
特徴: 手順が決まっており、FAQがあれば解決する。トライアルの主戦場。
【Zone B:有人対応必須】 物理故障(PC破損)、複雑なエラー解析
特徴: AIには無理。「有人チャットへ誘導する」設定にする。
【Zone C:ナレッジ化待ち】 稀な質問、特定の業務アプリ仕様
特徴: まずはFAQを作ることから始める領域。今回は対象外にする。
「Zone A」だけに絞ってトライアルを行うこと。 これが、短期間で「解決率80%」を叩き出し、社内承認を得るための最短ルートです。
A. 最低でも1ヶ月、理想は2ヶ月です。最初の2週間で「Zone A(トップ3)」の設定を行い、残りの期間で実際に社員に使ってもらい、フィードバックを集める期間が必要です。
A. ゼロから作る必要はありません。過去の「問い合わせメール履歴」や「チャットログ」があれば、最近のAIチャットボットはそれらを読み込んでFAQ案を自動生成してくれます。
A. 本気で導入を検討するなら、サポートが付く有償プラン(PoC)をお勧めします。無料版は機能制限があったり、ベンダーの伴走支援がなかったりするため、「使い方が分からず終了」となるリスクが高いためです。
社内チャットボットの導入は、ツールを買うことではなく「新しい同僚(デジタルスタッフ)」を雇うことです。
「とりあえず入れてみた」で終わらせず、まずは「Zone A(絶対に自動化できる領域)」を特定し、確実な成果を出してから本採用に進みましょう。
まずは「自動化できる業務」を棚卸しする
[無料DL] 問い合わせ分類シート&トライアル計画書テンプレート(Excel版)
情シス用語を理解するか試す
[無料デモ] 「ADのパスワード忘れた」と入力して、AIの反応を見てみる
チャットボット運用に一切手間をかけず成果を出したい企業専用
AIさくらさん(澁谷さくら)
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