仕事依存症、ワーカーホリックになりやすい人には、ある程度の傾向があります。
その中でも企業が特に注意すべきポイントは、「負けず嫌いな人」と「責任感が強い人」です。
負けず嫌いな人は、自分以外の従業員のパフォーマンスをライバル視して、それ以上の結果を出そうと躍起になっている人です。自分と周りの成績ばかり気にしてしまい、結果仕事でしか自分の欲求を満たせずに仕事依存になってしまう場合があります。こうした人は夜遅く、朝早く仕事をするようになって、一見優秀な人に写りがちですが、仕事以外の時間が極端に少なく、それによって仕事以外の関係性が無くなり、仕事が全ての人に陥りやすくなります。
責任感が強い人は、自分に与えられた仕事をきっちりこなすタイプの人が多く、仕事をやり遂げることを重視していることが多いです。注意点としては、周囲の期待に応えようと自分ひとりで仕事を抱え込みがちになる人も多く、一見問題があるようには見えませんが、仕事をやりきるために、朝早く来て夜遅く帰ったり、キャパシティを超えて抱え込んだ仕事があふれてしまう場合があります。仕事に支障が出てしまうと、さらにその問題にかかりきりになってしまう悪循環が生まれてしまうため、危険です。結果として、仕事以外の時間が無くなり、ワーカーホリックになっていきます。
仕事依存症、ワーカーホリックに対して企業が行うべき対応はなんでしょうか。まず重要なのは、個々が持つ仕事の量と時間です。それぞれの仕事に対して、その人がどれだけの時間を使っているかを見える化しましょう。
実はものすごく効率の悪い方法で膨大な時間をかけてしまっていたり、膨大な時間を必要とするものが、その人しか動いてなかったりと見えない問題が見えてくるようになります。
また、個々への対応だけでなく全体に関わる部分での見直しも重要です。
フレックスタイムやテレワーク制度を導入している場合、会社の働き方を見直しましょう。ポイントは「仕事以外の時間が取れる仕組みになっているか」です。
・週１日のノー残業デーを実施、徹底する
・家族の誕生日や自分の記念日に休みを取らせるようにする
・社内の交流イベントを増やす
などが効果的です。
仕事量のバランスを見て、各プロジェクトの人員配置を見直しましょう。特に仕事依存が強い人ほど、その人しか行っていない、小さく細かい仕事を多く抱え込んでいる場合が多くあります。
・その人だけしかできない仕事を平準化する
・マニュアル化してサポートできるメンバーを増やす
・期日やボリュームの調整を上長が都度行う
仕事依存症、ワーカーホリックに関する企業の問題は、会社の経営や今後の発展に影響を及ぼす可能性のある重要な問題です。会社、上司はリスクマネジメントの視点を持って、柔魚員の仕事の管理だけではなく、健康管理に積極的に取り組むことが大切です。
定期的なメンタルヘルス診断を実施し、過度なストレスがかかっていないか、最近眠れなくなったことはないか、仕事でストレスを抱えていないかをチェックしましょう。
日々の社員のメンタルヘルスに力を入れ、悩み・ストレスにすぐに気付ける体制づくり、メンタルヘルスサービスの活用なども重要です。
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