脱ハンコとAIによる稟議業務の自動化を進めることで、これまで数営業日を要していた決裁が“半日”で完了するようになります。時間短縮だけでなく、業務フロー全体の透明性・正確性も向上し、稟議に関するトラブルや手戻りを防げます。
その実現の鍵は、以下の3つにあります。
・物理的な押印作業を完全排除する「電子承認化」
・AIによる内容チェックとフロー管理で人為ミスを防止
・テレワーク・外出先からも承認できるモバイル対応
従来の紙文化から脱却するだけでなく、AIが“ルール違反”を未然に防ぐ仕組みを持つことで、企業のガバナンスとスピードは同時に強化されるのです。
「社長の押印待ちで3日間稟議が止まった」「フォーマットミスでやり直しになった」など、紙の稟議書による非効率は、多くの企業にとって“あるある”です。
特に中堅~大企業では、「担当者→課長→部長→役員→社長」と承認が多段階に渡るため、少しの遅延が全体のプロジェクト進行を遅らせてしまいます。
加えて、以下のような課題が表面化しています。
・押印のためだけに出社する事例がコロナ禍以降も続いている
・紙の保管・管理が煩雑で、コンプライアンス上の課題も
・承認者の属人化により、ブラックボックス化した業務が多い
このような問題の多くは、「脱ハンコ」と「AIの活用」で、短期間かつ低コストで解決できます。
AIによる事前チェックがなければ、誤字脱字や添付漏れによる“差し戻し”が頻発し、決裁は後ろ倒しになりがちです。AIがあらかじめ稟議書の内容を自動チェックし、問題点があればリアルタイムでフィードバックすることで、こうした「ムダなやりとり」を最小限に抑えられます。
また、外出先からスマホで承認できるモバイル対応により、「出張で判子がもらえない」という課題も解消されます。
例:
ある製造業では、月40件以上あった稟議のうち、8割以上が導入から2週間以内にAIによって自動整備され、承認スピードが1/5になりました。
従来のExcel・紙での稟議運用では、「誤記」「承認順の間違い」「金額不一致」など、ミスによる差し戻しやトラブルが発生しがちです。これらは担当者の精神的な負担も大きく、特に繁忙期にはリスクが高まります。
AIは以下のようなチェックを瞬時に行えます。
・金額上限超過チェック
・承認ルートの正当性確認
・稟議書フォーマットの不備抽出
・添付資料の漏れ検知
・期限・納期の整合性確認
また、すべての稟議履歴がデジタルでログ管理されるため、後日トラブルが起きた際にも「いつ・誰が・どこを承認したか」を明確に証明できます。
紙・インク・印刷代・物理保管スペースの削減はもちろんのこと、稟議にかかわる「見えない工数」(書類探し、差し戻し、印刷・押印の移動時間など)を省略できるのが最大のメリットです。
また、押印のために出社しなければいけない「脱テレワーク要因」を取り除くことで、リモートワークを推進し、柔軟な働き方を可能にします。
導入にあたっては、いきなり全社導入ではなく、段階的に「スモールスタート」するのが成功のカギです。
STEP1:現在の稟議プロセスを棚卸し
稟議フローが属人化していないか? 誰が何を承認しているか?を整理し、現状把握を行います。
STEP2:AIに任せる範囲を決める
稟議の中で繰り返し行われる作業(フォーマット確認、金額・分類・承認経路チェックなど)をAI化対象として設定。
STEP3:電子稟議ツールの導入
クラウドベースの稟議システムを導入し、段階的に紙稟議との並行運用からスタート。
STEP4:教育・社内浸透
初期段階では稟議のフォーマット変更やツール操作に戸惑うケースもあるため、操作マニュアルや説明会を設けましょう。
Q1:電子稟議って法的に有効なの?
A:はい、日本の「電子署名法」および「電子帳簿保存法」により、正しく運用されていれば押印と同等の法的効力があります。稟議システムにもログ保存・タイムスタンプ機能が搭載されており、監査対応も安心です。
Q2:AIって本当に使えるの?
A:AIは、蓄積された稟議書データをもとに自動ルール判断を行います。一定ルールを超えるパターン(例:300万円超は役員承認必須等)も学習できるため、属人的判断を補完できます。
Q3:うちの上司が紙文化にこだわっていて…
A:そのような場合でも、初期は紙・電子の並行運用でスタートできます。実績とデータをもとに「どれだけ効率化できたか」を可視化していくことで、徐々に納得感を得られます。
執筆者・監修者情報
執筆: 株式会社ティファナ・ドットコム AIコンサルチーム(Webマーケティング/DX推進専門)
監修: AIさくらさん開発チーム
ツール提供: 稟議決裁さくらさん
AIさくらさん(澁谷さくら)
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稟議決裁さくらさん
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