最近、私たち人事部の中で話題になっていること。
それは、「残業多すぎじゃない?」という問題でした。
毎日多くの求職者と面接している中、面接前後で行う履歴書などの処理や合否判断に時間がかかっています。そのような時間が積もり積もって、一人ひとりの負担が大きくなってしまっているのです。
この問題を解決するため、まずはどんな課題があるのかを具体的に洗い出すことにしました。
採用面接には、多くの時間と労力がかかりますよね。
私の働いている会社だと、一次面接を1回行う時には、1人の社員を約1時間拘束することになります。
一番「無駄だな」と感じる時は、「この人、うちには合わないな」と思った人とも、1時間面接をしないといけないことです。
合わないと思った時点で面接を切り上げればいい、と思う人もいるかもしれません。
ですが、「もしかしたら、合格できる要素を持っているかもしれない」と考えると、早く切り上げてしまうのもなかなかできないんです。
これを1日に数回行っていると、あっという間に退勤時間になってしまいます。
悲しいことですが、一定数の方は面接の時間になっても訪れないことがあります。連絡もなく約束を破られてしまうことで、良い気分になる人はいないでしょう。
面接のために日程調整や準備にかけていた時間がすべて無駄になってしまいます。
応募者側にも様々な理由があるのかもしれませんが、せめて事前に連絡が欲しいものです。
面接官も人です。無意識のうちに偏った判断をしてしまい、それが合否に関わってきてしまう場合があります。
明確な基準を決めていたとしても、人によってバイアスがかかってしまっているでしょう。私も「完璧に主観をなくして面接ができているか」と聞かれると、胸を張って「できています!」とは言えません。
これらの課題を解決してくれたのが、「AI面接」でした。
AI面接では、応募者が時間や場所を問わず面接を受けることができ、採用側も好きな時間に面接内容を確認できます。これにより、相手の都合に左右されることがなくなり、面接担当者の心情も穏やかになった気がします。
様々な企業で導入が進んでいるAI面接を、私の会社でも導入することになり、今では欠かすことができません。すべての面接に関わる業務をAIに任せることはできませんが、導入前よりも格段に業務負担が減りました。
採用には面接を含め多くのフローがあり、面接人数が多くなればなるほど、人間だけでの対応には限界があります。
AIの力を借りて、より良い面接管理を行っていきましょう!
AI面接のメリットは、以下のような点が挙げられます。
1.パーソナル面接よりも客観的な評価が可能である。
2.面接官による個人的なバイアスが少なく、公平な評価が期待できる。
3.面接官による時間や人的リソースの節約が可能である。
4.大量の候補者を短時間で選別することができる。
一方、デメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
1.複雑な回答や人間関係に関する質問に対しては、適切な回答ができない場合がある。
2.面接官との直接的な対話がないため、候補者のコミュニケーション能力や表現力を正確に評価することができない。
3.技術的な問題やシステムの不具合によって、候補者の評価が不正確になる場合がある。
4.候補者が面接を受ける環境や設備によっては、不利な状況に置かれる場合がある。
AI技術の進化により、採用面接においてもAIが活用されるようになっています。AI面接は効率的で公正な評価が期待される一方で、いくつかの落とし穴があります。
まず一つ目の落とし穴は、バイアスの存在です。AIは過去のデータを基に学習します。そのため、過去のデータに含まれるバイアスがAIに引き継がれる可能性があります。例えば、特定の性別や人種に対する偏見がデータに含まれている場合、AIも同様のバイアスを持つことになります。これにより、AIが特定の候補者を不公平に評価するリスクがあります。
次に、人間性の欠如も問題となります。面接は単なるスキル評価だけでなく、人間性やコミュニケーション能力を評価する重要な機会です。AIは技術的なスキルや定量的なデータを評価することには長けていますが、候補者の情熱や文化的なフィット感といった定性的な要素を評価することは難しいです。このため、AI面接だけでは候補者の全体像を正確に把握することができないかもしれません。
さらに、技術的な問題も避けられません。AI面接には技術的なトラブルも付き物です。システムの誤動作や通信エラー、音声認識の不具合などが発生する可能性があります。これにより、候補者が正確に評価されないリスクが生じます。また、候補者が技術に慣れていない場合、面接自体がストレスとなり、真の実力を発揮できない場合もあります。
これらの落とし穴を避けるためには、いくつかの対策が考えられます。まず、AIの学習データにバイアスが含まれないよう、データの精査と調整を行うことが重要です。次に、AI面接を補完する形で人間の面接官が関与し、定性的な評価を行うことで、公平かつ総合的な評価が可能となります。最後に、技術的なトラブルを最小限に抑えるためのシステムの安定性向上と、候補者への事前説明とサポートも欠かせません。
関連リンク>>面接をAIにサポートしてもらいたい方はこちら
(https://www.tifana.ai/products/interview)
AIさくらさん(澁谷さくら)
ChatGPTや生成AIなど最新AI技術で、DX推進チームを柔軟にサポート。5分野のAI関連特許、品質保証・クラウドセキュリティISOなどで高品質を約束します。御社の業務内容に合わせて短期間で独自カスタマイズ・個別チューニングしたサービスを納品。登録・チューニングは完全自動対応で、運用時のメンテナンスにも手間が一切かかりません。