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糸魚川市観光協会
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20251021
糸魚川市観光協会が「AIさくらさん」を導入|観光案内業務をAIが支援し、地域観光DXを推進
観光案内所の人手不足と多言語対応をAIで解決。観光客へのスムーズな案内体制を実現
新潟県糸魚川市観光協会では、観光案内所での人手不足や外国人観光客への多言語対応を課題として、駅構内にAI接客システム「AIさくらさん」を導入しました。AIによる音声と画面での案内により、英語・中国語など複数言語で観光情報を提供。観光シーズンの混雑時にもスムーズな案内が可能となり、職員の負担軽減と観光客満足度の向上を両立しています。
導入の背景・決め手
糸魚川市観光協会では、北陸新幹線の停車駅でもある糸魚川駅に観光案内所を設置し、来訪者への観光情報提供や宿泊案内などを行っています。しかし、近年は観光シーズンを中心に訪日外国人観光客が増加しており、英語や中国語などの多言語対応に課題がありました。
また、職員の人員が限られている中で、受付業務と観光案内を両立する負担も大きく、効率的な案内体制の構築が求められていました。
そこで検討されたのが、AIによる案内支援。自然な会話と画面操作で情報提供ができる「AIさくらさん」は、観光案内所に常設できるアバター型AI接客システムとして、多言語対応・簡易操作・柔軟な情報更新機能が評価され、導入が決定しました。
導入の概要
・導入組織:一般社団法人 糸魚川市観光協会
・導入時期:令和6年度
・導入目的:観光案内業務の効率化・観光客の利便性向上・職員負担軽減
・導入場所:糸魚川市観光協会公式サイト
・主な対応内容:観光スポット・宿泊施設・交通アクセス・イベント情報・特産品紹介
AIさくらさんが公式サイト内で観光客の質問にリアルタイムで回答。観光スポットの案内やイベント情報の問い合わせを自動対応することで、観光案内所や電話窓口の混雑を大幅に軽減しました。
導入成果
・月間問い合わせ対応件数:約1,800件
・自動回答率:約88%
・職員の対応時間を月間約150時間削減
・観光客からの満足度調査で「便利」「情報が早い」94%
・多言語対応(英語・中国語・韓国語)により、外国人観光客対応も強化
AIによる24時間対応体制の整備により、夜間・休日の問い合わせにも対応可能となり、観光案内の質が向上しました。
担当者コメント
「観光シーズンは電話が鳴り続け、スタッフが現場対応と両立できないこともありました。AIさくらさんを導入したことで、観光客の質問にすぐ答えられるようになり、職員は地域の魅力を発信する業務により時間を使えるようになりました。何より、観光客から“便利で親しみやすい”という声が多く寄せられています。」
— 一般社団法人 糸魚川市観光協会 事務局
今後の展望
今後は、AIさくらさんのデータを活用して、観光客がよく検索するキーワードや質問傾向を分析し、季節ごとのキャンペーンやSNS発信にも活かす計画です。また、糸魚川市内の宿泊施設・飲食店とも連携を図り、「地域全体の観光DX」を推進。AIが地域観光のハブとなる仕組みづくりを目指しています。
導入効果まとめ
項目 内容
導入時期 令和6年度
月間対応件数 約1,800件
自動回答率 約88%
業務削減効果 約150時間/月
対応範囲 観光・宿泊・イベント・アクセス情報
主な効果 職員負担軽減・観光客利便性向上・多言語対応強化
今後の展開 市内観光事業者との連携強化・データ活用による施策改善
