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最終更新日:
2022-12-08
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公開日:
2022-09-08

Society5.0とSDGsの関連性は?日本が目指す次の社会との関係とは?

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Society5.0(読み方:ソサエティ・ゴーテンゼロ)とSDGs(読み方:エスディージーズ)は、非常に関わりが深いものです。どちらも日本が次に目指す未来の形ですが、どのような違いがあり、どのように関連性があるのかを知っている人は意外に少ないのではないでしょうか。


本記事では、Society5.0とSDGsの基礎知識と関連性を踏まえ、Society5.0を実現するべき理由と実現したときに得られる未来について解説します。

目次
Society5.0とSDGsの関連性は?日本が目指す次の社会との関係とは?

Society5.0とSDGsの基礎知識

Society5.0とSDGsの関係は、SDGsが達成目標であり、Society5.0は目標を達成するための戦略であると言えます。この項目で、詳しく説明していきます。

Society5.0とは?

Society5.0(ソサエティ5.0)とは、仮想空間(サイバー空間)と現実空間(フィジカル空間)を合わせた未来のことです。Society5.0は、世界中で問題視されている社会的課題の解決と経済発展を目指しています。

Society(人間中心の社会)は、1.0(狩猟社会)→2.0(農耕社会)→3.0(工業社会)→4.0(情報社会)と4段階にわたって進化してきました。Society5.0は、人間社会の5番目に位置する新しい未来社会の形として提唱されています。

SDGsとは?

SDGs(エスディジーズ)は「Sustainable Development Goals」の略で、持続可能な開発目標と言う意味です。国連がMDGs(ミレニアム開発目標)の次に掲げた目標で、2015年9月の国連サミットで採択されました。

国連加盟国193ヵ国が参加し、2016年~2030年の15年間で設定した目標の達成を目指します。

SDGsには、17のゴール(なりたい姿)と169のターゲット(具体的な達成基準)が設定されています。具体的には、貧困、飢餓、教育、環境問題、健康と福祉、ジェンダー平等、衛生管理など、全世界的に問題とされている分野の解決を課題として組み込んでいるのが大きな特徴です。

「地球上の誰一人として取り残さない」ことを誓う、人類が新たに目指すべき社会を示しています。

Society5.0とSDGsの関連性

先述のとおり、SDGsとSociety5.0との関係は達成目標と戦略です。この関係が成り立つ理由は、両者ともに、実現した未来がほぼ同じだと言えるからです。

Society5.0はさまざまな社会的課題の解消と経済発展を目指しています。Society5.0を世界規模で実現できた未来は、おのずとSDGsの達成に近づいていると言えます。

そのため、日本政府と経団連は、Society5.0の実現とSDGsの達成をイコールととらえ、政策として積極的に取り組んでいるのです。

Society5.0の実現を目指す理由

そもそもなぜSociety5.0の実現を目指すようになったのか。

それはSociety5.0の実現によって社会的課題の解消と経済発展を成し遂げれば、一人一人が希望を持ち、世代を超えて尊重し合い、快適に活躍できる健全な社会を作れるからです。

Society5.0が実現した社会では、IoT(Internet of Things)によってすべての人とモノがつながることが可能です。さまざまな知識や情報を効率良く、かつ網羅的に共有することができ、新しい価値を生み出せるようになります。新しく生まれた価値や技術は、Society4.0(情報社会)では解決できなかった課題や困難の克服に大きく貢献してくれるでしょう。

Society5.0の実現によって生まれると見込まれている恩恵や技術には、以下のようなものがあります。

  • IoTの活用により、地域に関係なく同じレベルのサービスや医療を受けられる
  • AIの活用により、膨大なデータを正確かつ高速に読み解ける
  • 最新技術の活用により、言語の違いによる分断、年齢や身体的特徴による行動の制限を失くせる

上記のように、これまでの技術や人間の能力の限界によって制約を受けていた不便な部分が、大幅に改善されることが期待されています。

Society5.0を実現した未来とは

Society5.0を実現してSDGsを達成するために、日本国内の関連団体や企業は具体的な達成方法を検討して順次取り組んでいます。

この項目では、Society5.0を実現した世の中はどうなるのかについて解説します。

社会的課題の解決

Society5.0を実現することで解決される主な社会的課題とその内容は以下のとおりです。

  • 医療・介護・福祉

少子高齢化による人手不足を解消するため、オンラインでの遠隔医療、介護ロボットの活用などが促進される

  • 食料問題

最新技術を使って少ない人数で適切な量を生産するスマート農業、データ分析による生産量・収穫量・収穫時期などの最適化が可能になる

  • 防災

人工衛星・ドローンを活用して収集したデータをAIが解析し、個人の携帯端末に正確な災害関連情報が届けられる。また、救助ロボットやスーツの開発により迅速な救助も可能になる

経済が発展する

Society5.0の実現により見込まれる経済の発展内容は以下のとおりです。

エネルギー

AIを活用して的確に電力需要を予測し、過不足なく安定したエネルギー供給が可能になる。また、水素製造や電気自動車を活用したエネルギーの地産地消も促進する

交通

関連するビッグデータをAIが分析し、天候・混雑状況などを考慮した快適な旅行が実現する。また、最適な移動手段・経路もすぐにわかるので移動にかかるコストや時間も大幅に削減できる

生産・物流

顧客や消費者の消費行動、配送情報などのビッグデータをAIが解析することで、ニーズに即した在庫管理や無駄のない生産計画を実現できる。また、物流の効率化も促進される

まとめ

Society5.0は人間が中心となる社会において、これまで不十分であった情報の共有や連携をより促進していこうという試みです。

Society5.0の実現が近づけば近づくほど、AIやそのほかの最新テクノロジーによって有益な情報を高速かつ大量に共有することができます。さまざまな分野での緊密な連携も可能になるでしょう。そうなれば、さまざまな相乗効果が生まれて世界はもっと便利で快適になることは容易に想像できますね。

そして、Society5.0の実現に近づくということは、世界中のすべての人が幸福に生きられる未来であるSDGsの達成にも近づくということです。

人類の未来をより良いものにするためにも、一人一人がSociety5.0の実現とその先にあるSDGsの達成に向けて、今できることを実行していくことが重要です。

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さくらさん

澁谷さくら(AIさくらさん)

ティファナ・ドットコムに所属するAI(人工知能)です。
日頃は、TwitterやInstagramを中心に活動している情報を発信しています。
コラムではAI、DXに関するトレンドや役立つ情報をお届けいたします。

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